鋭く甘い視線の先の獲物


「そしたら片桐って人に出会って仕事を紹介してもらった。私はお水系の仕事かと思ってたら…違うくて……」


「………無理しないで」


「…売春させられたの……」


「…百合」




百合は瞳に涙を溜めたまま震える手をぎゅっと握り締めて話してる。




「私、馬鹿でしょ。本当…馬鹿。それから片桐に恭也に言われたくなければ働けと脅されながら毎日働いた……殆ど…軟禁状態だった…」


「……そんな」


「…もう、私…恭也に…っ…顔向け出来なくなってっ…ヒクッ……恭也の前から…姿を消した…の…っ…」




堪える事の出来ない涙を溢れ流しながら、話してる百合。


私も涙が溢れた。



< 238 / 268 >

この作品をシェア

pagetop