鋭く甘い視線の先の獲物


「お前、エロい。誘ってんのか」




バスローブの帯を解こうとした矢先、色男は私の手首をぐっと掴み鋭い視線で見つめる。


私が勘づいてる事わかってて、わざと言ってるのね。




「そんな訳ないじゃない。あなたのお腹見せて貰うだけ」


「…触んな」


「…嫌。怪我してるんでしょ?」


「大した事ねぇよ」




色男は手に力を込めて、決して私に傷口を見せ様としない。



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