鋭く甘い視線の先の獲物


「ちょっと入るわよ?」


「……なんだ。夜ばいか?」




私は二回ノックをしてから男の言葉を待たずに部屋へと入った。


男はまた訳のわからない事を言いながらもベッドから出ようとはしない。


スーツに付着していた血は…この男の血だとしたら…生傷があるはず。


私は男のきていた掛け布団を剥ぎ取り、男に跨がるとバスローブを見下ろした。



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