命の贈り物
「ミサ、この服なんてどう!?」


咲がはしゃぎながら服を見せてくる。



「うん、可愛い♪」



私は答える。



「ね、こっちとこっち。どっちの色がいいかなぁ?」



「んー、サキならこっちの色かな。」




「それじゃあこっちにしよ。」



咲が私の指さした方と逆の服を選ぶ。



「うわ、ひどっ…。」




「冗談、ミサが選んだ服って失敗したことないのよ。こっち買お♪」



咲は私が選んだ服を持ってレジへと向かっていった。



私はその間、なんとなく近くにある服を眺めてた。




「かなえ…?」



知らない女の人がそう、私に声をかけてきた。

< 59 / 219 >

この作品をシェア

pagetop