SleepingBeauti
車内はいたって静かだった。

当然と言えば当然。

無口なみずき、後ろめたい気持ちのぼく。

そして、第三者の河内百合。

口火をきれる人物がこの車内には、いない。

本当なら、ぼくがその役割をになうべきなのだけど、どう口火をきればいいのか、わからなかった。

昔話しをしようと思えばできたのだろうけど、なぜか、ぼくはしなかった。

何となくだけど、河内百合に聞かせたくない、そう思ってしまった。

姉の話しもそうだけど、それよりも、みずきと付き合っていたことを隠したかったのだ。

本当に、何となく。
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