SleepingBeauti
二人で朝食をとっていると、のぞみが思いだしたように言った。

「あ、そうだ、お母さんが来るって」

お母さん?のぞみの?そんなはずなないか。だとしたらぼくのお母さんか。

「えっいつ?」

「これからじゃないかな?」

「………これから」
どうして、お母さんが来るんだ。

そんなことよりも、なぜ、どうして、のぞみにそんなことがわかるんだ?

「なんで、お母さんが来ることがわかるの?」

「電話があったから」

電話?携帯電話?まさか、でたのか?

「電話にでたの?」

「うん」

「なんで?」

「お母さんだったから」当たり前のように言ったのぞみ。

悪びれるふうでもなく、本当に当たり前といった感じ。

あはって感じ。

怒る気になれなかった。

そんなことよりも、プライバシーを侵さないはずの、のぞみが初めて、ぼくのプライバシーを侵した。

そのことのほうが気になった。


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