SleepingBeauti
母が来るのは、本当に久しぶりだった。

前にきたのは二年前ぐらい前になるだろう。

突然やってきて、ぼくの顔を見て、ご飯をつくって帰る。

子離れできない母だ。

いい母親なのだろうけど、ぼくは嫌いだ。

でも、父よりは、幾分、数十倍も好きだ。

だからといって、家庭関係は不和でも良好でもない。

周囲からみれば、不幸を乗り越えて頑張っている家族と認識されている。

認識されているだけで、実態は………実態は、臆病な家族だ。

言いたいことが何一つ言えない家族だ。

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