SleepingBeauti
一月の終わり、日曜日。

ぼくは、のぞみと繁華街まで、出かけた。

この間のお礼と言うほどでもないが、母の笑顔をみせてくれた、のぞみに対してぼくは、あることを決意した。

些細なことかも知れない。

それでも、ぼくは一日中、悩んで悩み抜ぬいて、決めた。

二段ベッドの一段をのぞみにつかわせてもいいと。

のぞみの母に対するせっしかたをみて、姉の面影をみたのかも知れない。

でも、それだけじゃないのもわかっていた。

のぞみになら、いや、のぞみだからこそ、許してもかまわないと思ったんだ。

それでも、ぼくの言い方が悪かったのか、ぼくは、のぞみの鉄拳制裁を顔面にうけたのだけど。

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