SleepingBeauti
ぼくは、口下手だ。つくづく思う。

だからなんて、切り出すべきかわからずに、率直に言った。

「ねえ、のぞみ、そこ、狭くて寝苦しいだろ?こっちで寝たら」

のぞみの顔が朱く紅潮していくのがわかった瞬間だった。

「この、ドスケベ」言うと同時にのぞみは拳をぼくの顔面にはなった。

思わず、ぼくは顔を両手で覆った。

それでも、のぞみは、次の拳を振りかざそうとした。

ぼくは、焦り、両手をのぞみの前に突き出し制しした。

「誤解してる、一緒じゃなく、下、下のベッドだよ」

「んっ」のぞみは正気に戻ったように考えこんだ。

そして、少しの間ののち、「でも、お姉さんのベッドなんでしょ、つかっていいの?」と、聞いた。

「いいよ、姉ちゃん、使うことないから」

「そっか、ならつかわせてもらうかな、ほんと狭くて寝苦しかったから、遠慮なく」

そう言ってのぞみは寝床をベッドにうつすこにした。

そして、新しいシーツを買いに街までやってきたのである。

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