SleepingBeauti
河内百合は考えてみるねと、言った。

言ったその顔は、とても綺麗だった。

「もう大丈夫だね」助手席でぼくの顔をまじまじとみながらのぞみが言った。

「うん」ぼくは言った。

「それにしても、優があんなに感情をだすなんて、びっくりしちゃった」

「…ただ」

「ただ?」

ぼくの答えを待つのぞみ。

「何となく」

「何となく…ね」

ぼくの言葉を復唱するとそれ以上何ものぞみは聞いてこなかった。
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