SleepingBeauti
十二月二十三日、金曜日だった。

深夜十二時を回れば世間ではクリスマスイヴがやってくる。

この工場でも、その独特の雰囲気はかもしだされていた。

あるものは子供にとってはサンタクロースであり、あるものは、かけがえのないものとして、過ごすだろう。

中には、ぼくのように特別な日だと知りつつも、平静を装い、なんらかわらない平日だと思い込みやり過ごすものもいる。

それでも、スーパーやコンビニに並ぶ、クリスマスケーキやシャンパンをみると、やはり特別な日だと認識せざるをえないのであった。
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