SleepingBeauti
山下は、ぼくの姿を見つけると、馴れ馴れしく声をかけてきた。

「白川くん、それが君のご飯かい、それともクリスマスだから予定があるのかな?」

「いえ、別に」そうこたえると、山下はにやりとした表情を浮かべた。

山下は、ぼくが河内百合とデートでもするのかと思っていたのだろう。

ぼく自身も、河内百合からの誘いがあるかも知れないぐらいは期待していた。
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