SleepingBeauti
しかし、河内百合からの誘いどころか、一日中、同じ班で仕事をしていて、一言も口をきかなかった。

お互いもっている特性が似ているのだ。

ぼくも河内百合も、人を寄せ付けない、雰囲気をだしていた。

同じ特性をもつ者として、彼女に惹かれる部分もある。

それに河内百合には女性としての魅力も十分にあった。

しかし、人を寄せ付けないのには、それなりの理由がある。

それがわかるぼくは彼女に近付くことをしなかった。
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