SleepingBeauti
行くあてがなかったのか、のぞみはどうやら、ここに残ったみたいだった。

「ねえ、憂、起きてよ」

どうやら、ぼくは火燵の温もりで寝ていたみたいだった。

うっすらと目を開けると、辺りは薄暗かった。

冬の夕方の外よりも、部屋の中のほうが薄暗かったのだ。

蛍光灯の常夜灯がひっそりとオレンジの光を発しているだけだった。
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