SleepingBeauti
「ねえ」ぼくは寝ているのぞみに声をかけた。

「ん?」のぞみは目を閉じたままこたえた。

「ここに朝ごはん置いておくから」そう言って火燵の上にサンドイッチとミルクティーを置いた。

のぞみは寝たままの体制で「ありがとう」と、言って、手を挙げた。

ぼくは、ひっそりとサンドイッチを食べ終え、二段ベッドの上にあがった。

二日ぶりのベッドだった。

この二日は、二人とも火燵で寝ていた。

布団のなかったのぞみに遠慮して。
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