SleepingBeauti
ただぼくを見る目は、みんな決まっていた。

蔑むわけでも見下ろすわけでもない。

あわれみの目。

ぼくの本当の心の叫びなど理解していない、あわれみ。

姉を死に追いやった、ぼくの心は罪の意識よりも………本当は、寂しかった。

それでも高校生になるころには、寂しいという感情も、客観的にとらえることができるようになっていた。
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