SleepingBeauti
一月四日。

ぼくは、今年の仕事はじめにむかう。

去年までは、単に決まった仕事を時間まで、黙々とこなすことしか考えることなく、職場にむかっていた。

でも、今年は、少しだけ、職場に向かうのが楽しみな思いもある。

河内百合の存在がそういう気持ちにさしているのは、間違いなかった。

初めてぼくにできた友達に会える。

それは、間違いなく、うれしい事だったからだ。

それでも、少しの不安はある。

職場に行けば、無視されるのではないかと、のぞみなしでは、ぼくと河内百合の関係は前のまま、あかの他人として扱われるのではないかと、いう心配も頭によぎっていた。
< 90 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop