かんのれあ
今の、あたしと河野さんの、唯一の接点であるこの作品。


続きを書かせてもらえるのが嬉しい反面、

この作品に触れれば、いやがおうでも河野さんの事を思い出してしまう。


胸が痛んだ。



……しかし、

この作品がなくなったら、あたしと河野さんは、本当に無関係になってしまう。



中途半端な気持ちで書いたら、

あの時もらった言葉でさえも、

全て無駄になってしまう。



面白いって言ってくれたこと、

頑張ろうって言ってくれたこと、

そしてあたしの頭をなでながら、

俺は味方ですから

って
言ってくれたこと―――




それだけは、
絶対絶対、嫌だった。
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