†声優アイドルの男子高校生†【3】
息が切れてないふりをして、俺はさっと、言い切った。



俺が冷静な風を装っているのに、美奈子はケロッとしているように見えた。



余裕がなくなりそうなのは、俺だけか?




「そうなっちゃうんじゃない? 翔ちゃんにキスされると美奈子は、いつも何も考えられなくなったゃうの。でも、今は、なんだか、美奈子がそうさせてあげたいのよ」




美奈子が、俺の両手首を持ち


両脇によけながら言った。




しっかり、身体が逆だと分かりながら、自分を捨ててない。


芯が強くて、真っ直ぐな目は美奈子そのものだった。



きっと、初めから



美奈子は、ぜんぶ。


理解して受け止めていた。



そんな美奈子をつくりあげていたのは・・・・・・・





『……好き』




耳の奥まで響く。


いつもとちがう甘い声。


びくりと身体が反応する。





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