【完】スマイリー☆症候群



「じゃ、じゃあ……俺達はこれで失礼します。三波先生、ありがとうございました」


“チャンス!”と言わんばかりに、清水くんはチラリと時計を覗く。

清水くんのその声に合わせ、私達も色んな意味を込めてお礼を言った。


「おう! じゃあなお前等」


と三波先生は、子供みたいにニカッと笑う。

そんな先生を見て、素敵だなと感じたのは、多分ここにいる私達全員じゃないかと思う。

そして、私達は逃げるように職員室から離れていった。


「あ。祥さぁ〜ん!」


……へ?

それは、私達が2階へと繋がる階段を上ろうとした、まさにその時だった。

突然、遠くから聞こえた甘えた猫なで声。

私はその声にどこか聞き覚えがあって、反射的にその声の聞こえた方に身体を向ける。


「む、とう……先生? と、誰?」
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