【完】スマイリー☆症候群
「まあまあ、そんなことは置いといてさ、とにかく今日は、健全な男子達にとって夢の1日なんだよ!」
「……そうか」
清水に言われそう言ってしまったが、何かさりげなく流されてしまったような気がしてならなかった。
――――……
暫く歩くこと、10分。俺達は漸く校舎に到着する。
「ああいうの持ってきてる奴程、実際には貰えないのよね」
「うんうん、わかるー」
教室に入るなり、飛び込んできたのはクラスの女子2人の会話。
彼女達の視線の先には、大山という、小太りな男子生徒。
そして、その男の手には、しっかりと清水のものの倍程もある大きな袋が握られていた。
俺は何か嫌な気がして、瞬時にチラリと横に視線をやる。
すると案の定、さっきまで浮かれていた清水は、ボーッとその場に立ち尽くし、放心状態でいた。