【完】スマイリー☆症候群



しかし、すぐに一変。


「そそそ、そうだよな! そんな奴いるわけねぇよな。ふ、袋とか! なははははっ」


さっきまでの重たい表情がまるで嘘だったかのように、そうやって笑い飛ばす清水。


……ん、おかしいぞ。それならば、俺が見たあの大きな袋は一体何だというんだ。


「清水、何を言っている。貴様はさっき、持って来ていると力説していたではないか。白い大きな「ワーワー!」


清水によって遮られた、俺の言葉。

大きく叫ぶ清水の眼は、まるで必死だった。

そんな奴を見ると何か悪い気がして、俺はこの先の言葉を呑むことにした。

その時、どこからか俺と清水の名前を呼ぶ声がする。


「孝治、亮介。お前等も来いよ!」


見渡すと、何やら教室の中心に数人の男子生徒達で構成された、円の形。

その中心にいる望月は、俺達を招くようにしてニカリと笑う。

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