【完】スマイリー☆症候群
「……で、様子はどうだった?」
集団に入って早々、俺達の方にじろりと多数の視線が集まる。
そして、この円の中心人物であろう望月颯(モチヅキ ハヤテ)は、真剣な眼差しで清水を見詰める。
「それがよ。今日があの日だってことは、どうやら忘れてねぇみてーだぜ」
「それは本当か! はぁ、よかった……」
……ん、何の話だ?
集団に加わってから、ほんの60秒程度過ぎた今。
俺は最早、この輪の中についていけないでいる。
奴等は現在、何の話題を取り上げているのだろう。
それから、俺と同じ様に同じ時に加わった筈の清水が、何故初めからここにいたかの様に、こんなにもナチュラルに会話の中に溶け込んでいるのだ!?
俺の脳内には、疑問符ばかりが浮かぶ。
「望月、清水。悪いが詳細を話してくれないか」
拳を握り締め、真っ直ぐ前を見据える。
絶え間なく溢れる疑問を解くため、俺は奴等に質問を投げ掛けた。