【完】スマイリー☆症候群
校舎の前に広がるグラウンドの上。
俺達2年生全員がそれぞれ闘志を抱き、そこに足を踏み込む。
「只今より、第2回バレンタイン合戦を開会致します。まず初めに、昨年度優勝クラス、3組より優勝旗返還」
マイクを伝って、スピーカーから声が響く。
実況係が、開会の言葉及び第一の工程を言い終えると、それと同時に3組の代表者とみえる人物が俺達の前に出る。
そして、誇らしげに胸を張ると、深々と礼をしながら優勝旗を返還した。
「続いて、選手宣誓」
「はい!」
実況係のその声に、どこからか威勢の良い返事が轟いた。
スッと人波をすり抜けて、朝礼台の前に置かれたマイクへと手を伸ばす人物……その姿に、俺は驚愕する。
……望月!
訳が分からん。何故望月が“選手宣誓”などをしているのだ!?
「宣誓! 僕達選手一同は、スポーツマンシップにのっとり、正々堂々と最後まで全力で闘い抜くことを誓います」
全員の視線が、望月に募る。
奴はそう述べると、さっと素早く自身の位置へと戻った。