罪人の恋~少女side~【短編】
「……どうして?」

少女は驚きのあまりその場に固まってしまった

「約束……憶えてる?」

「……ぁ…」

少女はその少年の言葉に目を見開いた

『……俺、待ってるから!!』

『いつまでも待ってる!!何年たっても、ずっとっ』

『手紙を無くさずに持ってるから!!』

あの日の少年の言葉がフラッシュバックする

「……会いに来たよ」

少年が柵越しに手を差し出してきた
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