罪人の恋~少女side~【短編】
「……私もっ…会いたかった…っ」

少女は涙に濡れた顔でぎこちなく笑って

少年の手をとった

すると

二人を隔てていた柵が

光の粒になって空へ消えた

「柵が……」

少女は光の消えたほうを見つめて

ポツリと呟いた
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