晴天
何分歩いただろう。何時もよりも短く感じた学校までの距離は、なんだか何時もと違う風景に見えた。
だって…そこには楽しそうに2人で登校する…古林とアユミの姿があったから。
学校の校門の前、偶然にもミサはサエとあった。サエは、古林にきずいてないのだろうか、あの2人の事を見ていなかった。
「ミサ?え…、まさか、脩君と付き合うの??」
「や、やだ~!付き合うわけ無いじゃん?たまたま道端であったから、一緒に来ただけじゃん?」
「ぇ?俺が…」
「だから、付き合うとかそう言う関係は、一切無い訳♪サエより先に、彼氏なんて出来る訳無いじゃ~ん?」
もちろん、道端であったなんか嘘。それにシュウが、女の話に口を挟む必要は無い。シュウが何か良いたそうにしていたが、ミサはそれにかぶせて、わざとおおきな声で言った。

学校について、昼休みの時間になった。
「美紗!」
「あ…コウヘイ」
浮かない顔のミサに比べて、良い事でもあったのだろうか…嬉しそうな顔をして、ミサの方え歩いてくる。
「なぁ、ユウヤに告白されたって本気?」
「え?うん」
「あのな……」
「な、なに?」
コウヘイの頬が少しピンク色になった気がした。っと思った瞬間…ミサは一気に腕を引かれて、廊下へ連れ出された。
「俺も、…… …き」
みんなの騒いでいる声で、聞き取りずらい。ユウヤは、回りを気にしてるの?
「なに?ごめん、聞えない!」
「俺も、美紗の事好き!!」
ミサは、頭の中が真っ白になった。まだ、チョットしか話したことも無いコウヘイ。そんな人に、告白されるなんて、思ってなかった。
ユウヤにも、コウヘイにも、返事を返さないといけない…。
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