晴天
でも、ミサは一目見たときから、告白しようと思ってた…。
私も、あなたの事を好きで、一目ぼれっていけないことだと思うけど、今回は自分を許しちゃう。貴方の凄さには、叶わない私の心があった。
「…ミサ……」
「ん?」
「ミサ…」
ミサは、頬がチョットずつ赤くなるのが自分でも分かった。
「ミサも、コウヘイの事好き」
ビックリする位、落ち着いた口調で、ゆっくりとしゃべる自分が居る。正直コウヘイには一目惚れだった。
一番初め、出会ったあの、美術の前の時から、ずっと探してた。
茶髪で、綺麗な髪の毛をしている。声も、良く響く澄んだ声。瞳は、迷いの無い真直ぐな視線……大人っぽくって笑顔が輝いてる…そんなコウヘイを、愛しても良いですか?

「ねぇ?聞いてる?」
昼休みも終わり、帰り道の事だった。コウヘイが、やけに落ち着かない…ソワソワしてる感じが嫌だった。
「なに?ごめん。ボーっとしてた」
「あのさ、こんなミサのどこが良いの?」
「え…どこって?」
「だから、何でミサを選んだの?」
「だって、可愛いじゃん?俺、正直一目ぼれなんだよね…」
一緒だ…コウヘイと一緒…。そんな時、思い出したくないことを思いだした。ユウヤに、告白の返事返してない…。
最悪、何でこんなときに思い出すんだろう。自分の考えに、最悪の判定を下し、心に体罰を与えた。
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