†龍神の花嫁†
しばらくすると兵たちが小さな扉の前で立ち止まった。


「ここが出口でございます。」


「ここが?こんな小さな所から出られるの??」


ソフィアの言うとおりその扉は人一人がやっと通れるほどの大きさだ。


「はい。ここは城の裏にある森の小さなほこらに繋がっております」


「森のほこら?」


「はい。姫様はご存知ないでしょうがその森のほこらは人々を食らう化け物がいるといわれているのです」


イリアが急に割って入った。


「化け物が…」


「もちろんそれは先王がながした噂・・・
民たちが近ずかぬように言った嘘にございます。」


「私、そんなこと聞いたことがないわ」


「聞かなくて当然でございます。そのようなこと姫様が知る必要がありません。」


知らなくて当然だなんて…他にもまだ私の知らないことがあるのかしら?


ソフィアは一人考え込んでいた。
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