白と青の境界線

何気なく取り出してしまった名刺を手にした小百合が、さらに目を輝かせて私を見る。

何で取り出したのかと後悔しても遅い。


「でたよ、小百合の合コン癖が」

「だってー!! この仕事って出会いが中々ないじゃん」


聞かれれば答えるし、誘われれば断らない。

嘘もつかなえれば、本音を言わない。

そして、嘘がつけないから答えようのない時は押し黙るだけ。

そんな自分の性格を呪うほかない。


「合コンね……」

「ちょっと小百合、麻央が困ってるでしょ!!」



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