白と青の境界線

チクチク、チクチク。

痛みが増大してゆく。

取り返しのつかないことをしてしまった。


「ちょっと、伶耶!! ボケッとしてないで日向ちゃん捕まえてこい!!」

「おっ……、おう!!」

「キャッ!!」


いつの間にか持ち上げられた腕に驚き、昌浩くんの顔を見上げる。


「何してるの? 追いかけるのは麻央ちゃんでしょ。違う?」


答えられないでいる私に痺れを切らしたのか、ご丁寧に私のバッグとコートを取って、腕を掴んだまま駆け出した。


残りのメンバーは何があったのか分からないといった風に、唖然としていた。



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