このミステリーを読んだ!
動機等、時代が生むギャップについて綾辻氏は「異世界の話だと割り切ってはどうか」と提案しているが、さすがにそれは無理がある(笑)。

今現在【本陣殺人事件】を読むなら角川文庫版になるが、手にされた方には本編よりも同時収録されている【黒猫亭事件】をおススメしたい。

舞台は黒猫亭という名のバー。

ある夜、巡回中の警察官が黒猫亭を通り掛かった時、何者かがその黒猫亭の庭を掘り返しているのを見つける。

掘り返していたのは黒猫亭の裏にある寺・蓮華院の僧侶である日兆。

彼が掘り返していたそこには、腐敗した女の死体が埋まっていた。

警察が日兆に事情を訊いたところ、数日前に黒猫亭の庭をのぞいたら、野良犬が庭を掘っていて、足の指のようなものが見えたため、夜中に確かめに行ったのだという。

バーは数日前に閉店しており、警察は死体をバーのマダム・繁子とみて捜査を開始。

そんな中、警察の前に金田一耕助が登場。
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