溺れた愛のシルシ




そういえば確か...



「その質問って、潮田翔と俺、どっちが好き?...みたいな?」


里緒ちゃんは
りっくんを演じてるつもりなのか、

ちょっと声色を低くして
あたしに問いかけた。




「や、正確には…。潮田翔のこと好きなの?だけど。」



あたしも真似をしてみた。



「それで、『好き』って言っちゃったんだ?」

「うん。」



その問いには
なんの迷いもなく返事をしたけど。


里緒ちゃんは頭を抱えて


「ハァ~......。」


とため息をついている。



「ほんとに好きなの?」


「え?だって救世主だよ?」


「え。」




今度は里緒ちゃん、
目をまんまるにしてびっくりした顔。



「そうゆうことか。」


なにに納得したかは分からないけど、
とにかく分かってくれたみたい。


だけど…。


里緒ちゃんはなんでこんなに
頭を抱えているのだろう?


< 30 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop