報復サイト~正義の死(バツ)を~
言われて悟はゆっくりとコーヒーを飲んみながら
「興味深い記事を見つけた。見るか…?」
聞かれて愛未は、頷いて兄の横に椅子を並べて座り画面を見る。
「これだ。」
指さす所を声を出して読み始めた。
「197X年の事件以降イジメを苦にして自殺をした者たちは、遺書をメディアに送りつけて自分が何故死んだのかをアピールしている。その遺書には、自分をイジメていた人間のフルネームを書き添えている。あとから検証すると、遺書に書かれている者たちは四十九日までに皆息絶えている。これは、呪いといえると思う。」
愛未は、読み終えて兄を見た。兄は、愛未を抱きしめて頭を撫でた。