Love....really?
ようやく涙も止まり
落ち着いて来た。
ギターに手をかけ
ゆっくり弾く。
音色はいつもより
切なく聞こえた。
空は澄んだ青空だった。
こころは必死で
さっきの言葉を
忘れようとしていた。
人に嫌われるのは
慣れていたはずだ。
なんで今さら
悲しいの?
苦しいの?
わからなかった。
ギターの音を消し
寝転ぶ。
しばらく目を
閉じていると
頬に冷たい何かが
あたった。
「なんで午後なのに
いるんだよ?」
驚いて目をあけると
空がいた。
空はアタシに
さっき頬にあてた
冷たいミルクティーをくれた。
黙って受け取り
口にすると
甘い味が広がった。
「おいしい。」
なんでかわからないけど
アタシは呟いた。
「なんでさ…」
「うん。」
「今まで無表情
だったのにさ
いきなり笑ったり
目が腫れるまで泣いたり
し始めたの?」
「泣いてる時いたの?」
「…いた。」
人に泣き顔を
見せるのは
嫌だと思っていた。
めったに泣かないから。
けど、空にはなぜか
泣き顔見られても
嫌じゃなかった。