あなたを好きということ


けど、その人は先輩の彼女だった。


しかも、森がもの凄く慕ってる先輩の。




いくら好きでも、憧れの先輩の彼女を好きだなんで
俺は・・・むり。



森は、あたしにそう言った



【何かの本で読んだ事ある
 1つの恋を忘れるには、1つの恋がいる。
 けど、その方法を知っているのは自分自身だって。
 森がどう思うかは、分からないけど、あたしだったら
 綺麗に思い出として残す方をとるよ】


【そっか・・・
 やっぱり、三並はいいダチだなぁ~♪】


【そう言ってもらえて光栄だわっ】




【そういえばさー前言ってた好きな人ち誰ぇ~?】







あたしは、凄く信頼してる森にも。
親友の早苗にも怜子にも山本の事を話してない。





話したくない過去があたしには、あるから。




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