あなたを好きということ


「ごめん」

『・・・え?』

「正輝・・・ごめん」

『ウソだろ?』

「ごめん」

『別れるとか言うなよ?』

「・・・」

『俺が好きなのは琴芭だって!
 何で分かってくれねぇんだよ!』

「分かってるよ!
 分かってるけど・・・
 普通にあたしだって好きなんだから
 あんなに無邪気に笑って
 しかも手なんか繋いでるとこなんか見たら
 誰だって傷つくでしょ?」




涙がこれでもかってくらい流れてくる
そんなあたしを包んでくれようとしたのか
正輝の腕が前からあたしの背中に回ってきた


けどあたしは、その腕を振り払った



「今は・・・優しくしないで」




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