恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
「もぉ~、ダメ!一生退院しないでぇ…ん…っ」

当麻くんは、突然私の両頬を手のひらで包むと、優しく唇に何度も愛撫してくる。


角度を変えては、繰り返し繰り返し、当麻くんの唇に包み込まれる。

うわぁ…

ここ、病院なんだけど。

抵抗する事もできず、当麻くんにされるがまま。

当麻くんはキスしながら、器用に自分の膝上に私を乗せる。

そして…少し顔を離すと、最高の甘い笑顔で微笑んだ。

「キャラメル…オレに食わせて」

ドキーッ

そう言えば…

口の端に、さっき当麻くんがくれた塩キャラメルが、忘れられたかのように残っていた。

「…やぁ」

見上げて拒否すると、それがまた逆効果だったみたい。

「そんなエロい声出すなよ…。あ~、マジ帰りてぇ…」

当麻くん、だんだん落ち着きなくなってきてるし。

「これ、捨てるから。だから…もっとキスして?」

「オレ…死ぬ。あ~マズいな。何で挑発してんの?できねーってわかってやってるとしたら…さや、意外とドSだな」

あは…

そうなのかな?



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