Magical☆Player
今日、これで何回目だろう。
始業式から1週間。
新学年のオリエンテーションも終わり、授業が昨日から始まったところだ。
早いもので、始業式にあんなに綺麗に咲いていた桜も、葉が少しずつ顔を出すようになってきた。
包み紙を持って、お弁当の匂い漂う教室に戻ると、夏が卵焼きにかぶりついているところだった。
「おかえり、あ、またか」
私が手にしている包み紙を見ても、夏は特に驚いた風もない。
「うん、一緒に食べよう」
「いやいや、華雛先輩に憧れてる後輩が華雛先輩の為に作ったんだから華雛先輩が食べなくちゃ」
“はなびな”を何回かかんだ。
「たまたまくれただけでしょ」
夏が卵焼きを指したフォークを振り回して立ち上がった。
「たまたまが何回もあってたまるかー!」
「友達同士でお菓子作って、余ったからくれたんでしょ」
「いいなぁ、私もそんな知らない後輩からプレゼントされてみたーい!」
始業式から1週間。
新学年のオリエンテーションも終わり、授業が昨日から始まったところだ。
早いもので、始業式にあんなに綺麗に咲いていた桜も、葉が少しずつ顔を出すようになってきた。
包み紙を持って、お弁当の匂い漂う教室に戻ると、夏が卵焼きにかぶりついているところだった。
「おかえり、あ、またか」
私が手にしている包み紙を見ても、夏は特に驚いた風もない。
「うん、一緒に食べよう」
「いやいや、華雛先輩に憧れてる後輩が華雛先輩の為に作ったんだから華雛先輩が食べなくちゃ」
“はなびな”を何回かかんだ。
「たまたまくれただけでしょ」
夏が卵焼きを指したフォークを振り回して立ち上がった。
「たまたまが何回もあってたまるかー!」
「友達同士でお菓子作って、余ったからくれたんでしょ」
「いいなぁ、私もそんな知らない後輩からプレゼントされてみたーい!」