Magical☆Player
結局1限から6限まで、私としたことが、空振り気味の1日だった。

しかも4限の体育に至っては、運動大好きな私でも唯一嫌いなテニスで、サーブ空振りしてみんなに笑われたり。



朝あった出来事は、別にたったあれだけのことだったのに。



あっという間に、合同文化祭最初の一歩の時間になってしまった。



緑風との顔合わせ。
たかが顔合わせ、されど顔合わせ。



集中しろ!



自らを奮い立たせ、生徒会室にいる生徒会メンバーに声をかけた。



「じゃあ、行くわよ」

「凛花?大丈夫か?」



なぜか、普段気を遣うことのない菜々まで心配してきた。


私、そんなに変?



「・・・なんか変かな?」

「まぁ気楽にね」



私が緊張していると思ったのだろう。
まどかが昨日出来上がった資料を鞄に入れながら、いつもの笑顔で言った。



「じゃあ行きますか!」



夏のその言葉を合図にして、私達は星華女子の生徒会室を後にした。

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