6年目の愛してる


「あー。やっぱこうだな。」



寝る準備をして2人でベッドに寝転ぶ。



「俺さ、かなり寂しかったんだ・・。紗絵が一緒のベッドで寝なくなった時。」



コウくんが浮気してると思って私はコウくんのいるベッドに入れなくなった。

自分だけが辛いような気になって、コウくんが寂しいって思ってたことに気が付けなかった。

ごめんね。

コウくん・・・。

でも、不謹慎だけど・・・なんか嬉しい。

コウくんが寂しいって思ってくれてたこと。

必要としてくれてたんだなぁって思える。

久しぶりの腕枕。

今夜はいい夢みれそうだな。




「あっ!紗絵!」



重くなってきた瞼を閉じようとした時。

コウくんの声が聞こえた。



「なぁに?」

「おやすみのちゅーしてないぞ!」



いかにも大事件のような口ぶりのコウくん。

しまったーって顔してる。



「コウくん。」

「へ?・・・・っ!!!」


コウくんが視線を私にくれた瞬間に唇を奪ってみた。

予想外の反応で困るよ。

コウくんが照れてる・・・。

コウくん・・可愛い!!
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