僕 の 愛 し い 人 [ホラー]
―コン コン

『桜ちゃーん?
俺やけど〜』

病室にノックの音が響いた後、すぐに誰か分かる関西弁が聞こえた。

『‥どうぞ。』

『入れてもらわれへん思ったわ〜』

ヘラヘラしながら入ってくる景一さん。

『‥‥‥この間は‥すみませんでした‥‥‥。』

『いやいや!
俺らが悪いからしゃーないわ!

今日来たんな〜話しあるねん。』

顔は笑っているが目が笑っていない。

『‥‥‥なんですか?』

『今から話すことは全部ほんまやから。

新しい事が一つ分かってん。
桜ちゃん‥あんた俺らに隠し事してるやろ?

今回の事件の犯人はもう一人おるのが分かった。』

『‥‥‥。』

『誰か分かるやろ?

もう一人は‥‥―』
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