僕 の 愛 し い 人 [ホラー]
『とりあえず上がって?
‥あたし今日‥大学休むから。』

桜は後ろ手にドアを閉めた。

雪梛はペルツを膝に乗せて撫でながら先程のことを話した。

『何そいつ!
まじ無理!鳥肌MAX!
雪梛そいつに心当たりないの?
もしかしたら盗聴とか盗撮とかされてるかもよ!』

雪梛は俯きながら桜の問いに答えた。

『心当たりなんてないよ。
琉輝星がそいつ見たらしいけど‥
誰かも全然わかんない。
盗撮とかは大丈夫。』

『なんで?!』

『この前ストーカーに殺された女の人の特集あったじゃん?
ニュースかなんかで。
あれ、あたしのお母さんとお父さんが見てて‥
なんか調べる業者に来てもらって調べてもらったの。
変な機械で。』

琉輝星が話しをわる。

『なんかそいつおっさんでさ。
40代ぐらい。
いかにも気持ち悪いおっさん‥みたいな‥』

三人に沈黙が流れる。

『てかさ‥』

口を開いたのは桜だった。
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