星を食べたら



海が遠くで泣いているように思えます。


少女は毎日丘の先で海辺の街を見つめていました。


青年はどうやって街にいっているのか少女は知りません。

食べ物もどうやって調達するのかも。


海辺の街、余所の国、通れないように壁が出来ていました。


少女は意地悪だと思っていました。





海が泣いている、悲しくて苦しくて痛い痛いと叫んでいる。


少女はお腹が空いて体がいうことをきかなくて泣いていました。


毎日、海と泣いていました。











泣きあうたびに気付きます。




海の中も泣いていることにー。






< 7 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop