星を食べたら
海が遠くで泣いているように思えます。
少女は毎日丘の先で海辺の街を見つめていました。
青年はどうやって街にいっているのか少女は知りません。
食べ物もどうやって調達するのかも。
海辺の街、余所の国、通れないように壁が出来ていました。
少女は意地悪だと思っていました。
海が泣いている、悲しくて苦しくて痛い痛いと叫んでいる。
少女はお腹が空いて体がいうことをきかなくて泣いていました。
毎日、海と泣いていました。
泣きあうたびに気付きます。
海の中も泣いていることにー。