星を食べたら



パンッパンッー。



「邪魔だ!!どけ、道を開けぬか!!」


「汚い、臭いは、本当にごみ溜めだな。野良犬のほうがまだましだ」



村人たちはよどんだ目をゆらゆら漂わせ村に来た者に道を開けざるをえませんでした。



「ッ!?……汚いのは認めるさ、…あんたたちのお陰で随分死んだ、…家畜にもまさらないこの状態だ!!同じ人間がなんで同じ人間を助けねぇんだ!!見てみろここの同じ人間を!?」

「黙れ盗人め!!」


頭を掴まれた青年が何度も殴られました。

口からの血が同じ人間を主張しているのに、その体はくしゃくしゃに何度も何度も否定されます。








やめて!!やめて!!



少女は駆け寄りましたが村人が壁になり通してくれません。



たすけて!!
たすけて!!
おねがいやめて!!
ぶたないで、いじめないで、ころさないでぇーーー!?


村人たちはただ黙って見ていました。


殴られようが蹴られようが盗みを働いた青年は村人たちから見れば関わりたくない、まして関係のない存在だったのです。

自分だけ食べ物を食べていたという事実にいわれのない憎しみが火を灯すだけでした。



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