猫耳姫とメガネ王子
「つ~かお前、勉強道具は一切入れてないんだな」
冷たいその言葉にムッとして、振り返る。
「うっさいなぁ~、関係ないじゃな――」
言いかけた言葉をグッと飲み込む。
しゃがみこむ私の後ろでジッと仁王立ちしているのは……壱だったのだ。
「で? 人の家の前をまるで盗人みたいにコソコソと通る理由を教えてもらえるかな?」
ニーッコリと悪魔の笑顔が私を捉える。
冷たいその言葉にムッとして、振り返る。
「うっさいなぁ~、関係ないじゃな――」
言いかけた言葉をグッと飲み込む。
しゃがみこむ私の後ろでジッと仁王立ちしているのは……壱だったのだ。
「で? 人の家の前をまるで盗人みたいにコソコソと通る理由を教えてもらえるかな?」
ニーッコリと悪魔の笑顔が私を捉える。