ココア


 あれから数日


真月の様子をみてるけど
とりたてて変わった様子もない。


もう、あと二日だぞ?


いい加減、気付いて?
俺からゆうの恥ずかしいから。

そういう所にも、
感受性を
発揮してくれ。



やっぱ、素直に
いうべきだろうか・・・



明後日、落ち込んでる
自分が見える気がする。



たかが、バレンタインで
いかほど、妄想するよ?俺・・・



毎年、結構、
処分に困ってたのにな。


なのに、真月からは、
欲しいだなんて。

俺は、ガキか・・・


「樹里?
時間、大丈夫?」


出発時間に関わらず
悶々としてる俺を
見兼ねて彼女が聞いてくる。

「やばっいってくる。」

「頑張ってね。
いってらっしゃい。」


ちょっと首に負担を感じながらも、窓から、ニコニコ手を振ってくれる真月をみあげて、おもわず、にんまりしてしまう。 


 
奥さん

なんだよね・・・



やっと。




 
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