My fair Lady~マイフェアレディ~
「…ネオ?」

急に手と口を止めたネオードに俺は疑問に思いながら見上げた。
太陽の逆光で顔はまったく見えない。ただ、俺の胸元に光る緑の宝石が反射した黄緑の光がネオードの頬を照らしていた

「ユウ」

そしてポツリと降って来た言葉。

「それは、ロードに聞いちゃダメだぞ」

「どうして?」

「どうしても」


ネオードの指がそっと俺の唇に触れた。
決して言ってはならない。誓い。封印。
その口からその台詞が出ないように、おまじない。


俺が首を縦に振れば、ネオードがニカリと微笑んだのがわかった。


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