My fair Lady~マイフェアレディ~
「ねぇ、ネオ」

「ん?」

「どうして、パパンはお仕事から帰ってきて、いきなり肉をさばいたりしたの?」


いつもお風呂に入るのに…


俺はその時、言葉を吐きながら俯いていたので、ネオードの顔を見ることはなかった。

「……どうせ、汚れるから…って事じゃねーか」

「あ、そっか」

俺が頷いていると、するりと首に何かが巻きついてきた。

「うひっ!!」

「ただいま。ユウ…」

巻きついたものの正体は彼だった。黒いその生地の冷たい感触がなんとも言えない。

「おか、えり…パパン」
< 120 / 509 >

この作品をシェア

pagetop