My fair Lady~マイフェアレディ~
気付いたら、見た事もない場所で俺は横たわっていた。
診察台と思われるベッド。点滴。履いていないズボン。
俺はズキリと痛む手首と包帯の巻かれた片足を見て、先程の事を思い出した。そして次第に不安になり涙目になった。そして周囲に誰かいないかと捜す。するとガチャっと音がして誰かが入ってくる気配がした。
「起きたかい?」
短い髪の中年くらいの男が一人入って来た。ビクンと俺の身体が跳ねる。
もう、知らない人には抵抗があったのだ。
「気分はどうだい?」
近づいて来る男に俺は泣き叫んだ。
「うぁーーんっ!!」
「え、どうした?!どこか痛いのか…?!」
アワアワと無意味に手を動かして、男は少し考えて、諦めたように頭を掻き、扉に向って「おーい!少年!!来てくれっ!!」と叫んだ。
「はい、どうしたんスか?」
そこに現れたのはカイトだった。俺はカイトを見つけると腕を延ばした。
「ユウ、起きたのか?大丈夫?何で泣いてんの?」
カイトはぎゅっと俺を抱きこむと頭を撫でてくれた。俺はそれにホッとして泣きやむが、また知らない男が近づいた事に気付くと、またカイトに縋って泣いた。
診察台と思われるベッド。点滴。履いていないズボン。
俺はズキリと痛む手首と包帯の巻かれた片足を見て、先程の事を思い出した。そして次第に不安になり涙目になった。そして周囲に誰かいないかと捜す。するとガチャっと音がして誰かが入ってくる気配がした。
「起きたかい?」
短い髪の中年くらいの男が一人入って来た。ビクンと俺の身体が跳ねる。
もう、知らない人には抵抗があったのだ。
「気分はどうだい?」
近づいて来る男に俺は泣き叫んだ。
「うぁーーんっ!!」
「え、どうした?!どこか痛いのか…?!」
アワアワと無意味に手を動かして、男は少し考えて、諦めたように頭を掻き、扉に向って「おーい!少年!!来てくれっ!!」と叫んだ。
「はい、どうしたんスか?」
そこに現れたのはカイトだった。俺はカイトを見つけると腕を延ばした。
「ユウ、起きたのか?大丈夫?何で泣いてんの?」
カイトはぎゅっと俺を抱きこむと頭を撫でてくれた。俺はそれにホッとして泣きやむが、また知らない男が近づいた事に気付くと、またカイトに縋って泣いた。